祭りだ!祭りだ!
2007年 09月 03日
でも、祭りといっても、日本のお祭りのように山車や神輿が出て、胸がわくわく血が騒ぐっていうような、江戸っ子の私がはしゃいじゃうような祭りじゃなくて、ちょっとした催し物があって、みんなにマレの自然を紹介するといったものだ。
それでも、ツバメの王子とりんご姫は、前日から屋台のピリリと辛いメルゲーズソーセージを食べるのを楽しみにしていて、当日の朝にはとってもいいお天気になったので、車椅子と一緒に、ワクワクしながらお昼前に出かけた。
姫りんご通りからマレへの小道に入って、ヴォワゼル川の小さな流れの横を歩いて着いたフレーヌ広場では、色とりどりの野菜を売っていたり、ミニチュアの船を展示しているグループは実際にその船を川に浮かせてリモコンで操作してみせてたり…久しぶりにたくさんの人の中にいる二人であった。
それから、土手の上はツバメの王子が座った車椅子をりんご姫が押しながら散歩した。
左手には、「下のマレ」の畑が広がっている。
川のある土手より右手の方が、土地が高くなっているのでこの右側が「上のマレ」と呼ばれていて、それぞれの畑は島になっている。
その「上のマレ」より土地が低いので左手の方が「下のマレ」って呼ばれている。
単純な呼び名だ。
私たちの「渡し」が繋がれているエシャロット港には、舞台が組み立てられて、テントも張られ、いつもとは全く違う雰囲気だ。
メルゲーズのソーセージを3本も食べたツバメの王子は、おちゃらけ家族たちにそのことを電話で報告する。
メルゲーズを食べてる姿は携帯で写真を撮って、電話をしてる姿はデジカメで撮って…と、りんご姫は、そんなことにてんてこ舞いでメルゲーズは一本しか食べなかった~。
いつもよりもたくさんの人がマレに集まり、川の反対側へ移動する大型「渡し」も活躍してる。
夏のように暑くなった日差しに、このお祭りを主催しているアソシアシオンの会長さんがツバメの王子に帽子をプレゼントしてくれた。
我が町のある県のロゴの入った単純な帽子なんだけど、プレゼントされたのが嬉しくて、この日以来出かけるときは、必ずこの帽子を持って外出するツバメの王子であった。
フェンシングのデモンストレーションは、舞台と、船の上とで行われ、ツバメの王子は特等席でその様子を見つめる。
警察官も一緒に特等席?!
花やいろんな飾りをつけた「渡し」の川での行進もあった。
家に戻ったら夕方6時になっていた。
こんなに長い時間、二人で外にいられるなんて、3ヶ月ぶりかな。
「あー、いい一日だね~」
「なんで、僕は半分しか写ってないの?」
いつものマレの自然の風景も、秋の青空の下でさらに美しく見えたほんとうにいい一日だった。