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by echalotes
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父の命日


今日は
母が若いころに着ていたフレアーのスカートをはいて
町を歩き
フィフィ兄宅に寄って
カシューの顔を見て
それから
いちごとプリンを買った。


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今日は
父の命日。

命日って命の日って書くのね。
命が地から天へお引越しをする日。

そう、桜の季節にはまだちょっと早い
マグノリア、こぶし、モクレンの季節だったな。


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その日の夕方
日本からの電話で
いつものように近況を話して
いつもは短い会話で終わるんだけど
なんだか
「たまには、父の話もゆっくり聞いてあげなきゃな」と思って
私が言ったことに対して
「りんご姫は、いいこと言ってくれるな~」と
嬉しそうな父の声を聞いて
「いつから娘の私のほうが父にアドバイスのようなことを言うようになったかな」
と考えながら
最後にはいつものように
「元気でね。またね。」と言い合って
電話を切った。


その夜
机の上の携帯が震えて
父が亡くなった知らせが入った。

夜中中泣いて
その後は体がふわふわしながら
飛行機の手配をした。

数日後に成田に着いたけれど
家に戻る時間はなく
葬儀場に直行した。

葬儀場ではたくさんの親戚と久しぶりに会って
興奮状態で涙はでず
むしろ笑顔でいた。

全てが終わって
家に戻ったとき
父が暮らしていたそのままの状態に
涙があふれて止まらなくなった。

玄関には父が生けた花があり
庭には薄い黄色いチューリップが咲いていた。

黒電話の横には
私の電話番号が貼ってあった。

高齢のせいで物忘れが少し進んでいることを
自分では、「最近健忘症でね…」というユーモアのある人だったけど
「なんでも紙に書いておくようにするといいわよ。
大事な電話番号なんかも電話のすぐ横に貼っておけば
探さずに済むんじゃない?」
と私が言ったことを忠実に実行して
いちばん大きく書いてあったのが私の電話番号だった。


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元気だった人が
突然いなくなってしまう。
突然写真の中の人になってしまう。
突然その人のことを過去形で話さなくちゃいけなくなる。

淋しいことだ。


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姫りんごの木に蕾を見つけたよ。もうすぐ、ほんとに花の季節がやってくる


でも、私にはたくさん父の思い出のものがある。

津波に飲み込まれてしまった思い出の品を一生懸命探している被災者の気持ちを思うと
私には、あまりに贅沢な思い出の品があふれている。


思い出の品はとっても大事だ。
6年前に父が最後に送ってくれたおせんべいでさえ
食べられないまま、がちがちになってるのに捨てられない。

ただ、父は私の中で確実に生きてる。
その方がもっと大事に思える。

大事な人を亡くしたたくさんの人たちにも
その大事な人たちが、みんなの心の中で生き続けることを
確信してほしいな。
時間がかかるかもしれないけれど。


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ちょっとゆがんでしまったけど、イチゴの希望の星を乗せたプリン。
プリンと言ったけど、GATEAU DE RIZ お米のお菓子。
プリンにお米が入ってる・・・ようなもの。
ライスプディングってことね。
シンプルだけど贅沢で栄養価のあるおやつ!


本当は今日、東京でお墓参りをしているはずだった。

それができないから
マレ参り!!

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ここでもチューリップが咲いてるのよ。

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日の丸はへろへろになっても、春の風に身を任せ、気持ちよさそうに揺れている。

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この川は

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柳の道と名づけようか。

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おや、かっちゃん、またお会いしましたね。

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フィフィ兄の島の向かいのクリクリ師匠の島では

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にわとりたちが、のんびり散歩をしていた。


いい一日だったな。
by echalotes | 2011-03-22 22:22 | 日常の特別