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by echalotes
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アンデルセン作!?「コペンの二人の日本の少女」


それは
1月の初めの寒いある夕方のことでした。


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コペンハーゲンの駅の辺りから

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市庁舎の方向へ

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赤い襟巻きをした少女と青い首巻をした少女が
雪の上を見つめながら
少々重い足取りで歩いておりました。


雪の上をふらふらと
でも注意深く道の上を見ながら
さっきいたお店まで戻りましたが
雪の上には
落としたお財布は見つかりませんでした。


あたりはすっかり暗くなっていました。


もしかしたら
お店のなかに落ちているかもしれないと期待したものの
お店の人にも
「お財布は落ちてませんでしたよ」と言われて
がっかりして
しかたなく
一度部屋まで戻ることにしました。


そして
もう一度
持っていたかばんをすっかりひっくり返して
その茶色に薄いベージュのバラの柄の入ったお財布がないかどうか
一生懸命確かめました。

やっぱり、ありません。

心まで寒くなってはいけないと
温かいスープを飲んで
みかんを食べていると・・・

電話が鳴りました。

電話の向こうでは
英語でしゃべる女性の声がして
最初はなんのことやらわからず
間違い電話だろうかと思っていると
「今すぐステーションシティの警察まで来てください」
と言われていることがわかり

二人は駅の横の橋を渡って
言われたとおり、警察まで少し早足で歩いていきました。


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建物の中に入ると
何も言わないうちに
体格のいい金髪の女性の警察官が立ち上がって
少女たちの方へ
花柄のお財布を持ってきてくれました。

赤い襟巻きの女の子は大喜び
青い首巻の女の子もほっとして
夜の街を

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チボリ公園の周りを回るように歩いて
まだ見ていなかった
アンデルセンの像に会ってから部屋へ戻ることにしました。


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アンデルセンは、少女たちのほうには顔を向けず

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チボリ公園の方を見上げていました。


届けてくれた人がいて、
お財布に入ってた紙に書いてあった電話番号のおかげで
警察が電話をしてきてくれたわけだけど、なんだか夢のような不思議な出来事でした。

届けてくれたのは女性だったということでしたが
どこの誰だかはわかりません。

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もしかしたら
何度も横を通りながら、ちゃんと挨拶をするのを忘れていた
「アンデルセンの像に会いに来てほしい」と思った
アンデルセンののいたずらだったのかもしれない
そんな出来事でした。


それと遠くまで、
この国まで来てくれた

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お礼にと
アンデルセンと人魚姫が
デンマークの人の優しい心を教えてくれたのかもしれません。

東の国の少女たちには
そんなふうに思えてなりませんでした。

その夜の空には
月はなかったけれど
雪雲の上では、月が笑っていたようでした。
by echalotes | 2011-01-06 22:44 | ailleurs かの地 ヨーロッパ