日曜朝市のちカワカマスとアイオリのちマレのちレストラン
2010年 10月 24日
今日は、日曜日。
みんなでサン・ボネの朝市にでかけよう。
カシューもみんなと一緒で、いつもより弾んでるね。
季節のきのこが並んでる。
我が町から遠くないソローニュの森で採ってきたきのこをそのまま量り売りだ。
「あたしは、きのこより、鳥の丸焼きかチーズがいいな。いい匂いがしてくるよ~」
いつものおばちゃんのところでパンも買って
今日は、カキは横目で見るだけね。
やっぱりお昼は、フランスの松茸!Cèpes セップ(イタリアではボルチーニって呼ばれてる)を食べよう。
南仏の町のレ・アールで野菜や果物を売っている〝専門家〟のジャンが
セップを吟味する時間は、かなり長いよ~。
キッチンでは、もちろんジャン、そしてマリーがセップの下ごしらえをしてくれる。
そして、セップをソテーするのもジャンだ。
〝素材の味を大事にする〟のが肝心だから、オイルもオリーブ油ではなくひまわり油、
塩を少々、それだけだ。
さらに、重要なのは、ソテーする具合だ。
パスタをゆでるときのように・・・
「アルデンテ!!!」のセップのソテーのできあがり。
〝素材の味を大事にする〟から、パセリやにんにくも使わなかった。
きのこのぬめりも出て、外はとろーっと、中はちょっとこりこりと・・・
みんな、「味見、味見!」で、フォークがあちこちからセップに突き刺さる!
ところで、覚えてますか?
りんご姫が、苦労して裁いて冷凍したマレで釣れたカワカマスを。
この魚のグロテスクな大きな顔を新聞紙で隠して押さえて・・・
そうやってまでも、なんとかさばきたかったのは
この南仏の友人たちに、マレの魚を味わってもらいたいからだったのよ~。
カワカマス担当は、たきゃあ兄貴。
これも、ジャンの指示により、沸騰したお湯に塩少々だけで茹で
でも、これだけじゃ、川魚だし、味が淡白すぎるわね。
グロテスクな顔と、淡白な味は、なんだか不似合いね。
そこで、ジャン特製のアイオリソース作りだ。
ミキサーなんかに任せられん!フォークの先でにんにくをつぶして
卵黄や塩を加えていく。時間はかかるけど、〝手作り〟がいちばん!
「これがほんとのアイオリ!逆さにしても、落ちない!!」
「横にしても、ソースが垂れない!!」
おいしいもの好き!には、男女は関係ない!
「男子キッチンに入るべし!!」である。
男子がキッチンにいる間、りんご姫は窓から
ジャンがわりと最近、友達から買ったというかっこいーい車を眺める。
高速では、かなり飛ばしたらしいよ~。
食後の腹ごなし、夕方4時ごろには少し暗くなって寒くなってくるから、
その前にマレへ行こう!と外に出たら
西の空に怪しい雲。
「これは、雨雲よ~」マレ人、りんご姫は確信できる!
いったい誰が雨男か、雨女か・・・
この格好を見てると・・・マリーが雨女かぁ?!
剪定をずっと先延ばしにしてきているローリエの影で雨宿りだ。
しかし、「雨のマレも悪くない」みんなの意見は一致した。
カシューは、一人で遊ぶ!
家の中では、みんなに「撫でてよ~」「遊ぼうよ~」と引っ付いてくるのに
マレでは、誰のところへも寄ってこないで、一人で自由に楽しく遊んでいるカシューを見て
その態度の差に
マリーは大笑いしていた。
マレから帰ってきたら、お日様が出た。
私たちがマレにいる間だけ、雨が降るなんて。
ツバメの王子からの小さなプレゼント、かわいい合図だったってことにしておこう。
動いて食べて、動いて・・・また食べる前に
少し、それぞれお昼寝をしよう。
カシューも寝る~!!もちろん、シャワーは浴びましたよ。
日曜の夜は、閉まっているレストランも多いけれど
夜の街へ、開いてるレストランを目指して、車でOn y va!さあ、行こう!
夜のカテドラルも美しいね。
このアルザス地方の料理中心のレストランは去年の秋も来たけれど
選択肢がたくさんあるし、
日曜も開いてるし、便利だわ。
「かんぱーい!」は、アルザス地方の白ワイン、Gewürztraminer ゲヴュルツトラミネール でね。
マリーは帆立貝と野菜たっぷりのお皿。
りんご姫は、去年もここで食べた鴨のロースト、
去年はオレンジソース、今回は桃の味。
ジャンとたきゃあ兄貴は、シュークルート。
特にジャンは、豚の膝上の部分、大きなジャレの塊付き!
おちゃらけ家族の面々と一緒だと、
お酒の量も、食事の量も
一気に増えちゃうね。
日曜は無料の
市役所の地下パーキングから、車でぶ~んと家に戻る頃には
この盛りだくさんの日曜日まるごとで、お腹いっぱい!!!
昔は、南仏の町で、毎週末がこんなお祭り騒ぎだった!
体力あったねぇ。
当時の、このおちゃらけ家族の長だったツバメの王子に引っ張りまわされてた~
ともいえるけど
いい思い出だね~。
今日の、この日曜日も、またいい思い出になった。