手術より丸1年半記念!のマレツアー…いつもと違う船でね!
2010年 08月 13日
今日は13日の金曜日。
ちょうど18ヵ月前の2月13日も金曜日だった。
その日は、手術台の上のりんご姫、
まな板の上の鯉になっていた。
それから1年半、
今日は水上の鯉になる!
川の水位が下がっているので、いつもの港から渡しを出港することはできない。
これは予定になかったこと。
では、
下のマレを通って
空は曇っていても
夏の香りがする。
まずは土手のところまで
朝顔も咲いてる。
ほら、あのトマト、
ボルドー液をいっぱいかけられて真っ青よ。
いつも通るのはこの左手へ曲がる土手の道。
今日は、こっち右手に曲がる。
やっぱり
どこもかしこも
水が少ない。
小さい流れでは、水がほとんどないっていいくらい。
お天気は今ひとつだけど
もうひとつの港、カラキ港に到着だ。
この港にいた人たちと話をしたけれど
川の水位が下がった理由については、誰にとっても謎だ。
さて、
本日、ここから出港するのは・・・
渡しではなく!
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カヌー!!!
こんな小っちゃなポリーヌちゃんとお姉ちゃんも参加するのね。
7月の暑いころ、畑仕事をしているときに
島の横をカヌーで気持ちよさそうに通っていく人たちを見て
「いいわね~、気持ちいいだろうな」と思っていたんだけど
我が町の観光局のサイトを見ていたら
この〝カヌーでマレ発見の旅〟に簡単に参加できることを知った。
泳げないけれど、水とは仲良し、
実は洗い物も好き〔洗い物要員が必要なときは声をかけてください!〕なりんご姫、
「長瀞のような急流でカヌー体験は怖いけど、この緩やかなマレの流れなら怖くない。」
それに、南仏のジャンに電話で話したら
『カヌー!?おまえさん、渡しが漕げるんだよ。カヌーなんてちょろいものさ。
やってごらん、やってごらん!』と笑われたこともあって
「よし、せっかくだものね」とこのりんご姫にとっては〝マレ再発見の旅〟に登録したのだった。
主催しているのは、我が町のカヌークラブで、そこから指導者が一人やってきて、ガイドをしてくれる。
ガイドといっても、手取り足取り教えてくれるわけではなく
みなそれぞれ、カヌーに乗って、あとは何かあればアドバイスをしてくれるという
とてもフリーな雰囲気だ。
ただし、
いちばん気をつけなくちゃいけない、乗り込むときと降りるときは慎重にね!
一人で参加したりんご姫、「いったい誰と乗ることになるのかな・・・」
と少々心配であったのだが、
カヌークラブの指導者のおじさんが一緒に乗ってくれることになった。
「あー、じゃあ、私は漕がなくても大丈夫ですね!」
「操縦は私がするけど、ちゃんと漕いでね!」
「はーい!」
渡しで水上を進むときよりも、低い位置からマレを眺める。
「おぉ~、我らのりんご姫じゃないかい~」
トニオ大先生のお出迎えだ。
マレの仲間には、この〝カヌーでマレの発見の旅〟に参加することを言っていなかったので
みんなびっくり!
あ、クリクリ師匠にはちょっと話したけれど
本当は今日の夕方だったのが朝に変更になったので
やっぱりびっくり!
クリクリ師匠の島の前で折り返し!
ポリーヌちゃんのお姉ちゃんは大喜び。
でも、ポリーヌチャンは、履いてたジーンズが塗れちゃって「うぇ~ん~」が
始まって、お母さんと途中下車。
ここは、我が島!
島の淵が丸見えね。
それからカラキ港にゆっくりと戻り
こうして約1時間の水上の旅はクールに終わった。
下のマレの川の中の鯉も「よかったね~」と言ったかもしれない。
これは、鯉じゃないか?!
参加費10ユーロの小さなカヌーの旅、りんご姫の小さな夏のヴァカンスの物語であった。
★カシューの夏休みプチ日記★
「あー、あたしも連れて行ってくれたなら
カヌーの前を泳いでみんなをガイドしてあげたのにな。
お留守番は嫌いです。家の中は寒いしね~。」