夏のマレ仕事2 ほんとの屋根修理の打ち合わせで“メコン川”の上流へ向かう
2010年 06月 04日
今日は“真夏”のマレ仕事と題をつけてもいい気温の上昇ぶりである。
朝は、ニワトコのアーチの中に見える畑が清々しい。
朝露のせいで、草も葉も花もみんな輝いている。
雑草と、いろんな小さい花の種が入っていた「お楽しみ袋」の花の競演
には、見向きもせず、カシューは自分の確認箇所をひとつずつ点検ながらの朝の見回りだ。
ネズミの巣とか水鳥のべべがいそうな葦の生え際とか、かなり入念だ。
隣の島には新しい借主がやってきて、きんぽうげはすっかり刈り払われてしまった。
まだ小さいけれど、とうもろこしが元気だ。
山荘のひとり暮らしの“くじゅう”さんのところのペレは、新月になると食欲がなくなるそうだけど、
新月のカシューは
おとなしい、
お疲れ?
「我思うゆえに我木の前にあり」の哲学にふけってる?
ただ、暑いのね。
静かなカシューの代わりに、今日は川の魚が元気に動いている。
川の多くの箇所が濁った水だけど、ところどころ済んだ部分もある。
睡蓮の葉の下にも魚のべべたちがいっぱいいる。
種から育てたマリーゴールドが大きくなってきたので
トマトの脇にコンパニオンプランツとして植えた。
マリーゴールドの葉の香りはとても心地よい。
それから、ジャガイモの土寄せをし、これから植え付けや種まきをする部分を耕して
さあ、午前中の仕事はここまで!
ちょいと船で散歩に行こう!
ジョゼのところへ行くにはかなり遠くて“アマゾン川”を通って行ったけど
セルジュの島はお隣のトニオの島の並びにあるから、
それほど遠くはないけれど
やっぱりえっちらおっちらで
さしずめ
“メコン川”を上っていく。
セルジュの島の中央には、コンクリートの大きな小屋が建っていて
その脇には、こんな地下室のようなシステムの小さな小屋もある。
上部には、バーベキューが設置してあるけど中は・・・
とっさに思ったのは、
ここでウドができるのではないか!!??ということだった。
今は、何も作ってないらしいので、
密かに「これはいつか頼んでみようか。頼めるか。」と
もう実現できる気になって、ウドの食感が口の中に蘇ってきて嬉しくなった。
我が島よりずっと大きいけれど、同じように
小屋を挟んで、芝生の広がる方には果樹がたくさんあり
逆の方には、野菜畑が広がっている。
セルジュが、小屋の説明や畑の作物の話をしてくれたり、我が島の小屋の修理計画を話してくれている間中、
カシューは、島の周りの葦の中を水鳥の後を追いかけて、どろどろコロッケになっていた。
我が島への帰りがけに
トニオに「重症だね!」と呆れられたカシューのまっくろくろすけぶりは、
いつもにも増して傑作だった。
カシューは南仏生まれだけど
完全なマレ育ち。
新しく「マレ犬」という犬種を登録して、
ネズミ捕り、水鳥避け、穴掘り名人としての畑の開墾等、マレ仕事請負犬の立場を確立すべきかもしれない。
もちろん、泳ぎは大好き、まっくろくろすけコロッケ作り大得意のチェック項目も加えてね。
お腹の中へは
畑の野菜のお浸し2種!
春菊と、花付き水菜のお浸しだけでお腹がいっぱいになりそうだ。
そして、
お食後2種!
昨日、我が島でいちごが見つからなかった悲しみが、
さくらんぼといちごをほおばる喜びに一気に変身した!
持つべきものは、果樹をたくさん持つマレ仲間!