春のマレ仕事39 いよいよトマト!と鉄仮面の正体
2010年 05月 20日
昇る太陽の日を真正面に浴びながら、港への道を歩く。
ペチュニア、フクシアは、朝日をたっぷり浴びて元気だ。
ミニバラにもいっぱい蕾がついた。
少し前に、アブラムシらしきものがつき始めたけれど
ビールを吹き付けて退治できた。
ジョゼは、にんにくをつぶしたものにビネガーを加えて醗酵させたものが効く
と教えてくれたけど、ものすごい匂いがしそうだ。
ぼけましたが・・・
「おはよう!」
行灯を取り外したナスと、植えつけた唐辛子の間の“新道”を
ちゃーんと歩いてくれるカシューです。
いよいよ、
一つ目のトマトが植わって
一つ目の支柱が立ちました。
この木の支柱は、畑を始めて2年目に
線路のそばにある材木屋さんで「トマト用の支柱を・・・」と注文して
「はい、はい。」と、この辺の人がみんな使うのでちゃんと準備されているのを
ツバメの王子と買ったのでありました。
今、残っているのは10本だけ。
トマトは20株ほど植えようと思ってるので
あとの支柱は、おととしも使った切り出した竹の支柱を使います。
「カシュー、気持ちよさそうに日向ぼっこしてるね~
誰か来ないかな・・・って待ってるんでしょう???」
「なに~?」
「そこね、もうすぐトマト畑になるから、日向ぼっこできなくなるよ。」
“月の満ち欠け似合わせて畑仕事をしようカレンダー”が載っていた雑誌に
トマトを植えつけるときに、穴の底に オルティ Ortie という殺菌効果のある雑草の葉を
ひとつかみ置くといいと書いてあったので、やってみることにした。
この雑草は、いくらでも島にある!
ジャガイモの芽が揃って大きくなってきた。
それにしても、ちょっと日が出ると、カラカラに真っ白くなってしまう土なのであることよ。
「ここならずっと日向ぼっこできる~?」
「うーん、ここはね、ズッキーニ畑になるから・・・
むしろ暑いときのテラスになるんじゃない?
それにしても、あーたの脚、また長くなったんじゃない?
そのうち馬みたいになるんですか?」
「おー、ちゃんと雑草を抜いてくれたの?
両手の間に雑草を抱えてるじゃない!
なんだ、食べるつもりだったの?」
島の淵に生えている葦の林の中に、ネズミだか鳥だかを見つけて
さんざん川の中、泥の中を泳いだ後
枯葉や土の上を転がって
真っ黒黒すけカシューコロッケになったかシューは
夕方の畑仕事は、お留守番よ~。
夕方再びマレに向かう前に
カシューとカシューの散歩公園を歩く。
ハンカチノキには、小さいひょうたん型の緑の実ができ始めていた。
ハンカチノキについては
りんご姫にとっては植物図鑑と呼ばせていただきたいTamayamさんのブログに
詳しく書かれていますので、ぜひTamayam図鑑をご覧ください。
スポットライトを浴びてるように輝く真っ赤な石楠花は、アクセサリーみたい。
バラも、次々と咲き始めている。
一人で静かに港へ向かう道端では、赤いコクリコが咲き始めた。
道端もりんご姫の植物園だ。
渡しに乗って港から出るあたりで、4羽の白鳥と正面衝突しそうになった。
向こうから、こっちへすごい勢いで向かってきたのだ。
まだべべの4羽たちは、追いかけっこでもしていたようだ。
その後、4羽はゆっくりと左へ曲がって、何事もなかったように悠然としている。
鳥よけの網を取り除いて、インゲン畑の雑草取りに励む。
ようやく土が太陽とコミュニケーションを取り始めたようで
冬眠しそうになっていたお豆さんたちも、うーん、と伸びをするように頭を出してきた。
ところで、
鉄仮面
正体は、隣の島のロベールとチャンたちだった。
キンポウゲだらけになっている彼らの島、
結局、借りるのをやめるそうで
先週末の夜に小屋に置いてある荷物等を取りに来て
その時に、川底の泥を救い上げる道具のドラッグを我が島に置いていってくれたそうだ。
思いがけないプレゼントだったのだ。
畑をやりたい人はいっぱいいるけれど
日常にはいろんな事情が出てくるから
続けるのは、なかなか大変なことなのだなぁ。
ところでところで、
本日初めて摘み取った春菊は
マレで摘んだときには、香りがないなと思っていたのに
家では香る、香る。
茹でて食べてみたら
ちゃんと春菊の苦味があるけど、甘みもある。
柔らかいけど、シャキシャキした歯ごたえもある。
極上の春菊であるぞよ!
これは、すき焼きで春菊をお祝いしてあげたいわね。