人気ブログランキング |

liberté,amitié,illimité


by echalotes
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

にっぽん・フランス「患者の気持ち」往復書簡⑨


放射線治療が終わったときに、その後の経過を見ていくための診察予定を
オンコローグのドクター・ポワーット・・・は、あだ名で、実際はドクター・フェノール
が紙に書いてくれたのを覚えていますか?

3ヵ月後・・・かかりつけ医のドクター・ステファンの診察
6ヵ月後・・・婦人科の診察
9ヵ月後・・・かかりつけ医のドクター・ステファンの診察
1年後・・・ドクター・フェノールの診察

c0124619_16515818.jpg


この紙をもらったのが去年2009年の10月7日でした。

それから半年が経ちました。


婦人科は、予約がとても取りにくく、早めに予約を取るように言われていたので
2ヶ月前に病院に電話をしましたが、
一度診てもらったことのあるドクター・マルガとの予約は5月近くになると言われ、
別の先生でもいいから4月半ばまでに診てもらいたいと頼んで
ドクター・ジュイィとの予約が取れたのが3月31日でした。

診察の時期が大きくずれることは、避けたかったのです。

2日前に血液検査を受け、その結果の紙の上で
初めて「Marquage マーカー」という字を目にしましたが、
数値は正常でした。


それで、お迎えタクシーに乗って婦人科の診察を受けに行きました。
だから、今日は婦人科のお話になります。

c0124619_852445.jpg


タクシー型のお迎えタクシーは全て出払ってしまったそうで
家の前には、救急車型のワゴンがやってきました。
中には、座る席がひとつと、ストレッチャーが一台据え付けられています。

乗り心地はタクシーの方がずっとよく、このワゴンはベンツなのにものすごくガタガタと揺れ
シートベルトをしていないと、席からすぐ飛び出してしまいます。
おまけに、窓が小さくて、外が見えません。
救急車に乗る状態で外を見る人もいないから、それは当然なのですが。


婦人科は、多くの病院やクリニックのように産科と一緒です。
そのため、ドクターたちの予約が詰まっているのもよくわかります。


この婦人科の待合室には、乳がんだとはっきり診断が付いた後、
どんな治療を受けることになるのか
映像診察のドクターからドクター・マルガ宛ての手紙を持ってやってきたのでした。

そういう手紙を持っていて、緊急でドクター・マルガと会いたいと言ったはずなのに
「ドクター・マルガは予約がいっぱいで会えないから・・・」
と、話をし始めたのが、ドクター・ジュイィだったのです。

「本題に入る前に、基本的なことをうかがいます。年齢は・・・」
と、いろいろ聞かれて、「それで、何が問題で来たんですか?」と聞かれたので
「だから・・・乳がんと診断されて、この手紙を持ってきたんです!」と言って手紙を渡すと
それを読んだドクター・ジュイィは、慌てて「すぐこっちに来て!」と言いながら
受付に私を連れて行き、もう一度ドクター・マルガとの予約の取り直しをし、
その日の数時間後に、ドクター・マルガに会ったのでした。

結局、手術は南仏で受けることにしたので、
このドクター・マルガの治療を受けることはなかったのですけれど
どうして、このドクター・ジュイィとこういう話をしなければならなかったのか
今でも不思議です。


こんな経緯があったので、慌てん棒のドクター・ジュイィに診てもらうのか・・・
と、待合室でドクターの名前と顔が一致したときには、少々、すでに嫌な気持ちでした。


「ずいぶん前に会ったけど、どんな理由だったかは忘れたね~」と
私と会ったことは覚えていたようですが、ジュイィ先生、内容はすっかり忘れていました。

また一から説明です。

その場でドクターの手元にある資料を読んだり、私から渡す資料を読みながら
事情を把握していくのですから、時間がかかります。


ひととおりのことがわかると
「じゃあ、診察するから、生まれたときの格好になって、準備できたら声をかけて!」
と、隣の診察台のある部屋へ行くように言われました。

「え、すっぽんぽんですか~?」
「そう!上半分、下半分、って半分ずつ診ることはしないよ!」

婦人科で診て貰う必要のあるところは、上下にありますが・・・
また、いつものように検査は処方箋をもらって別の機関に行くのだろうと思っていたので
急にすっぽんぽん!と言われたことと、
今までの検査では、一度に全部ということがなかったので
ちょっと驚きました。

そして、ドクターの前とはいえ、すっぽんぽんというのは、間抜けですね。


まずは、胸や脇の触診です。
「傷口はきれいでしょう?!?」といつものように、私の方から傷口の自慢をしました。

それから、フランス語で Frottis フロティ と呼ばれる
日本だと子宮頸がんの細胞診のための細胞採取・・・
以前に一度受けたことがありますが・・・
これが、痛い。

細胞を採取するのは、どこもそれなりに痛いですね。

「力が入ってるよ~。リラックスして~」と言われても
痛くて、力が入ってしまいます。

そして、お腹の内側と外側からの触診が続きました。


触診では、特に異常はありませんでしたが、
一応エコーの検査もしましょうと処方箋を書いてくれました。

「このエコーの検査の結果を持って、また先生に会いに来ればいいんですね?」と聞いたら
「僕が検査するんだよ~」

つまり、ここの同じ受付で、この処方箋を持ってエコーの予約を取って
そのときに、このドクター・ジュイィ自身がエコー検査をしてくれる・・・
ドクターにとっては、通常の当たり前のことなんでしょうが
この病院の婦人科にかかるのは、初めてとも言っていいのでシステムを理解するまで時間がかかりました。

それに、このドクターのものの言い方が、カチンとくる。


細胞診の検査結果で何か異常があったら、連絡をくれるそうです。
「異常がなければ連絡しないからね~」
「わかりました!」

なんだか高飛車なドクターにいい気持ちはしませんでしたが
半年後の検査が終わったというすっきりした気持ちの方を大事にしたいと思いました。

エコーの検査は、5月の初め。
エコーも予約がいっぱいだそうです。

放射線治療が終わって約一年に当たる10月頃に
マンモグラフィの検査を受けるようにと、その処方箋ももらいました。
その予約も早めにしないといけませんね。


日本でもフランスでも、ドクター不足はこれから益々深刻になるようですね。
どうやったら解決するんでしょうか。


後ろ髪は、かなりくるくる、ふさふさ生えてきましたよ。

c0124619_83669.jpg


前髪は、相変わらず遅々として伸びてきません。
河童みたいです。


歯科以外はしばらくは、ドクターとのランデヴーはありません。
次回は、4月の後半に神経の専門のドクター・アンドルーのところで筋電図を取ること。
それから、5月の婦人科のエコーです。


ドクター・ジュイィとはあまり話をしたくないので
細胞診の結果に異常がないことを祈っています。

何かある場合は、これから毎年、
ない場合は2年に一度、この細胞診を受けていくことになるそうです。


経過観察の検診としては、3ヵ月後の7月にドクター・ステファンの所へ行きます。
まるで赤ちゃんのように、3ヵ月毎の検診が続くわけです。
手術や治療で、体が生まれ変わったようなものですから、
赤ちゃんのように大事にしていかないといけないってことですね。

折りしも、復活祭の時期になりました。
by echalotes | 2010-04-02 23:55 | 患者の気持ち