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by echalotes
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エイプリルフールのシャトー“アイシャ”に行く


4月1日。

黒い雲は見えるものの、まずまずのお天気。
お日様が出ているのだから、マレへ行きたいところだけど
今日は、以前からどうしても行きたくてしょうがなかったシャトー“アイシャ”へ行く!!

横断歩道を渡って振り向けば、いつものカシューの散歩公園。

エイプリルフールのシャトー“アイシャ”に行く_c0124619_20403850.jpg


歩く道の脇には川が流れ

エイプリルフールのシャトー“アイシャ”に行く_c0124619_2041741.jpg


この通りの名前は 「ガンベッタ大通り」

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そう、あのルパンのモデルのマリウスが泥棒に入った家のある通り。

果たして、このお城にもマリウスは入ろうとしたかどうか・・・

エイプリルフールのシャトー“アイシャ”に行く_c0124619_2043098.jpg


りんご姫は、嫌でも入らなければならない!

エイプリルフールのシャトー“アイシャ”に行く_c0124619_20433490.jpg


「ウィーン、ウィーン」という音楽が2階から聞こえてくる。

シャトーと言うよりは、館。
この辺には、建物の一部に少しレンガを使っている、見せているという外観が特徴的だ。


「こんにちは・・・

11時に予約してあるりんご姫ですけれど。」


「はい。じゃあ、まずはこのアンケートに答えてください。」

アンケート用紙を書き終えると、2階から笑顔の女性がお迎えに来てくれる。

訪れるべき部屋は、さっき音楽が聞こえてきていた2階だ。



「どうしました?」







「左下の奥歯がとっても痛いんです!」








“アイシャ”と書きましたが、
HAISHA を フランス人風にHを発音せずに読んでみただけです。
この館は、りんご姫がフランスで初めてかかった歯医者さん!
エイプリルフールのちょっとしたおふざけでした。


フランスの歯医者さんについては
「すぐ歯を抜かれる」等、いい噂は聞いていなかったし、
抗がん剤や放射線治療で体力が落ちている間は、歯の治療はしない方がよいと言われていた
ので
放射線治療が終わって半年、
ようやく歯科の扉を開けたのだ。

ドクター・ぺクーは、年配の女医さん。
ペコちゃんがおばあさんになりかけてる・・・そんなような感じ。

去年の春からの手術、治療の話を簡単にして、
今はホルモン治療中であることを告げると
「まだ治療が終わって日が浅いのね。体調、体力をこれから回復していかなくちゃね」
と、まず励ましの言葉をかけてくれた。

「麻酔はかけてもいいわよね?」
「はい~、慣れてますから。」

まあ、お口の中に注射をするのは久しぶりで、それは少々痛いけど、
きのうの婦人科の細胞診の痛みと比べれば、一瞬だし、
きのうの婦人科のちょいと高飛車なドクター・ジュイィに比べれば
この女先生の柔らかい応対がとても心地いいわ!

婦人科の診察については、また別の機会に話すことにしますが・・・
この女先生、ドクター・ぺクーのおかげで
フランスの歯医者さんのイメージがいっぺんによくなった。

まだ治療は続くので、先の2回分の予約を入れて
このシャトーを出る。



4月1日。新年度になって、日本ではいろいろな制度等が変わったようですね。
いろんなことがよい方向へ向かうといいけれど・・・


思えば、2007年の春にツバメの王子の病気がわかってから
自分のことは「どうにでもなれー」と思っていい加減にしてきた、無視してきたけれど
自分が病気になったことで、もう一度、自分自身の心身の手入れをひとつひとつ
始める。そんな新年度、丁寧に生きていきましょう。

フランスの新年度は9月だから・・・ひひひ、日本の4月の新年度と
年に2回、気持ちを新たに、引き締められます!
by echalotes | 2010-04-01 20:05 | 日常の特別