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by echalotes
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手術より1年とオリンピックとお雛様


2009年の2月13日は金曜日だった。
南仏の病室の大きな窓からは、空がよく見えて
なんだかすがすがしい気持ちさえしていた。

初めて病室の主人公になれた変な嬉しさと
人がたくさん集まるとお祭りに似たワクワクする気持ちを感じてしまうのと
そんな気持ちで
カシューと走っている情景を思い浮かべて
麻酔の世界へ行き
またカシューと走って戻ってきたときには
「よく眠った」という感覚だった。

あのすっきりした感覚は
今でも
思い出すと
すっきりする!

今朝は、とても寒く
雪も残っているが
さわやかな気分だ。


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どんな状況でも
眠る前と
朝起きたときに
ほんの少しでもさわやかで落ち着いた気分を味わうことは
とても大事なことだ。


手術から一年、
それをお祝いするかのように
冬季オリンピックが始まった。

前回は
ここでツバメの王子とテレビで中継を見ていたのだな。
あの時と同じ司会者や解説者が画面に映る。

時は流れるものだ。


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手術のために入院したとき、
寒いといけないからと厚手のパジャマと、念のための薄手のパジャマを持っていった。
病院がとても温かいことを忘れていたのだ。
薄手のパジャマでも汗をかいたくらいだった。


そのとき、気になっていたのはお雛様だ。
ベットの上で「せっかく日本から持ってきたのに今年は出せないな」と思っていた。


そして今年。


よかった。

出せた。

顔が見られた。


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「いいお顔」と箱から出すときに、いつも思う。

この二人に会うと、ほーっとする。

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ツバメの王子がモルヒネの治療を受けている頃
時々、唐突に何かその場とは全く関係のないことを
まるで格言のように言うことがあった。

そのひとつに
「大事なものは、袋じゃなくて、箱にしまう」
というのがあった。

その通りだ。

お雛様は、大事に大事に桐の箱で眠っていた。
フランスで、初めて目覚めたのが今日だ。

2010年2月13日。


雪に続いて、雛あられが降ってくる予定であるが…
約束通り、忘れずに降ってくれるかな。








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この4本脚のテレビと
テレビの上にシクラメンやカレンダーを乗せていることが
非常に懐かしい。

今じゃ、
テレビが薄すぎて
その上には何も乗せられません。

40年経って
この時子どもだった姉弟は年を取って大きくなり
テレビは薄くなったわけだ。

お雛様はその間
ずーっと微笑んでいたわけだ。
by echalotes | 2010-02-13 22:03 | 我が家で静養