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by echalotes
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にっぽん・フランス「患者の気持ち」往復書簡①

霜が降りて寒い朝になりました。

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少し前に
jojoさんの「ドクターに思うこと」の記事を読みました。

私は、乳がんの手術、
一通りの治療が終わって
一日一錠ホルモン治療の薬を飲むだけになりましたが、

今までのことや今後のことを思うとき

患者として、
「どうなるんだろう」という不安や、
「どうしたらいいんだろう」という迷いが
いつもいろんな形であることが
病気そのものよりも
重かったな
そして
重いのですねー。

一般論としてはわかっていること
頭ではわかっていることも

痛みがあったり
どんな治療か、治療経過をたどるのか具体的なことが見えないとき
不安が不安をよんでしまうのですよー。


そういう思いは
波のように
遠くへ行ったかと思うと
また勢いよくやってきたり。

それは
病気に限らず
生きているうちには
いろんな原因で繰り返されることなのだろうけれど。

だから
なんとか
いろんな助けを借りながらも
自分で自分の気持ちの波と折り合いをつけていかないと

でも、それが難しい。


なによりも
「そうよね」とか
「そうじゃなくて、こうしたほうがいいかも」「やっぱりー?」
なんて言い合うことで
ほっとしたり、
ポンと背中を押してもらえて、ふっと前向きになれたり
「今度はドクターに、はっきりと質問してみよう」と決心できたり、

波のある体調や気分の中でも
回復、健康へ向かう意欲を保てるのではないかという期待があって


「にっぽん・フランス『患者の気持ち』往復書簡」

なんちゃって

「りんご姫の愚痴を聞いてください。

そして、そちらの様子を聞かせてください。」

ってことなんです。


“そちら”は、
フランスでも、日本でも、その他の国でも。

患者だった方でも
患者である方でも
ご家族の方でも
また、お医者さんや病院とは縁のない方でも。

宛て名は書かずに
こうやって
お手紙しますが

そういうことで
いろんなふうに
いろんな方向で
心の免疫力を
つけられたらなあぁぁぁ。


今日は、こちらの日本語衛星放送で
NHKスペシャルのドキュメンタリードラマ
「働き盛りのガン」を見ました。

がんの治療を経験した方々が
落ち着いたトーンで話されている内容は
頷けるものも多かったです。

確認したことは
それぞれに、それぞれのがんがあり
治療経過もさまざまであり
例えば同じ乳がんでも
患者同士で比べることができないということです。
もちろん生活背景も違います。

それから
番組は終わりましたが

出演されていた方々も
私も
「患者の立場」は終わらないということです。

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昨年の今頃は
がんであるかどうかの検査結果を待っていました。

この「待つ」ということが患者にはとても多いんですね。

先日、紫の毛糸の帽子をかぶって
専門のドクターの診察を受けに行きました。
10月の初めの放射線治療終了の診察以来で
久しぶりでした。

予約をしていても
予想していたように
2時間待たされました。

抗がん剤治療中は、
「この治療もいつか終わるんだ。時が経つのを待てば、終わるんだ。」
と、待ちました。

待合室では
患者同士、「ほんとに待たされるね」という会話をよくしますが、
いったん診察室に入ると
ドクターに聞いてほしいこと、診てほしいこと、説明してもらいことが
たくさんあって、時間がどんどんたって行きます。

待合室で不満顔だった人たちが
診察室から出てくるときは
ある種、満足した顔になっています。


ドクターは、診察をしながら
「マダム、治療が一通り終わってからのほうが精神的には辛くなることもあるんですよ」
とニヤッとして言いました。

ドクターの性格ももう知っているし
ドクターも私がどう反応するかだいたいわかっているので
まるでいたずらっ子のようにそう言ってくれました。

そして、「異常はありませんよ」と言われました。

年開けにはまた別の診察があります。

診察の日を待つわけです。

待ちながら
待ちながら

最終的に何を待っているんだろうと思ってしまうときもあるわけです。


カシューが散歩に出かけるのを待っているのと同じようなものです。
繰り返しが続く。


手紙は別にまとめなくてもいいですよね。

今、書きたいことだけ書きました。


お返事は気長に待っています。

気が向いたとき、時間があるときにお願いします。


日が暮れた後の夕方、散歩に出たら
深い群青色の空に葉を落としたプラタナスが並んでいるのが
とても美しく思えました。

明日はまた雪がちらつくようです。

忙しい年末だけど
気持ちはワサワサせずに
落ち着いて新しい年を待ちたいです。

では、また。
ご自愛ください。

追伸 jojoさん、ようやく一通かけました。
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by echalotes | 2009-12-27 08:19 | 患者の気持ち