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by echalotes
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放射線治療の3分の1が終わった~ と 改めて~どういう経緯で~乳がんだとわかったのか~

9月11日の金曜日で7回の放射線治療が終わった

25回といわれていた治療だけど、
日程表によると21回になっている。
ステファン技師に聞いたら
それは最後にドクターが調整するでしょうと言っていた。

だから、すでにほぼ3分の1の治療が終わったのだ!
早い早い!
送迎タクシーのおかげで、時には往復も含めて
30分でまた家まで戻ってこられる。
なんだか照射のためのベットで夢を見て帰ってくるような気分。

治療直前のマシンの故障には、ひやっとしたけれど
こういうことは、時々あるようだ。
というのも、この地方には放射線治療の設備のある病院が他にないので
かなり遠くからも患者さんがやってくる。

そういうこともあって、
治療は朝8時過ぎから夜7時近くまで行われている。
働きすぎなのね、このマシン。
フランス人なのに、技師さんたちも働き者だ。

この故障のあとから
一日のうちのマシンの点検が増えたようで
日程表のランデブーの時間が変わったりしたけど、
小さな点検で大きな故障が防げるなら、それはいいことだ。

体調はまずまずで、特に変化がないので
抗がん剤治療に比べると、気が抜けた感じですね。

ほんとうはこの7回のうちに一度、ポワーットドクターの診察があるはずだったけど
私の照射日程が変わったことで、診察は今回はなし
いいのかー!!と叫びたくなるけれど。
技師さんにも、診察予定の日
「今日はドクター会議でいないけどいいですか?」って私に聞かないでよ!
って叫びそうになったけど。
変でしょう?向こうから「いいですか?」って聞くのは。
私は今の所問題ないから「いいです、大丈夫です」って答えたけど
本来、問題がないかどうか点検するのがドクターでしょう?
ほら、マシンみたいにこまめに点検しないと
ある日大きな故障ってこともあるじゃない。。。

一度だけポワーットドクターと廊下ですれ違った時
「どうですか?」ってニコーって微笑んで声をかけてくれたけど、
抗がん剤に比べ楽ちんな治療で嬉しいりんご姫は
「とても元気です」と言ったあとに
「どちらかと言えば」って慌てて付け加えちゃった。
ほぼ元気だけど、「完璧」とは言えないからね。

そうだ。
例の線のインクのデッサンはほとんど消えたけれど
その部分が、日焼けしたあとのように皮がむけてきた。

それと。。
「六点刺青」と思ってた刺青はどうも五点だったようだ。
付近の小さいシミを刺青と思っていたのかな。
数え間違いだ。

そして。。。
その五点刺青」は一生消えないことがわかった!
フランス人にも聞かれると「刺青はいれないほうがいいよー」って言ってたのに。
自分が刺青をされるとは。
あはは。
これも、アートですね。
とりあえずは、
付近のシミやほくろとともにミルキーウェイと言うことにしておきましょう。


ふー、一休み。

放射線治療の3分の1が終わった~ と 改めて~どういう経緯で~乳がんだとわかったのか~_c0124619_22303263.jpg


下のマレの畑の風景です。
左下の上を向いてる緑の葉っぱは
めきゃべつ。
見えにくいけど、小さいめきゃべつが鈴のようになっています。

うわぁー、元気いっぱい畑仕事がしたい!



話は変わって、今日13日は手術から7ヶ月目。
こんなに元気なのが、ほんとうに嬉しい。

乳がん」であることがわかったのは自分で気がついたからではなかった。

数年前、背中が痛くてその痛みがお腹に回ってくるような感じがして
「背中の痛みは、内臓から来る場合もある」と昔から聞いていたので
とりあえず当時のかかり付けのドクターの所へ診てもらいに行った。

まず「痛いってことは、癌じゃないってことですから安心してね」と言われた。
このときも「癌なら早く言って欲しいな」と思ったのを覚えてる~。

問診の結果、肺のレントゲンとマンモグラフィを受けるように言われた。
その時、マンモグラフィがどんな検査か知らなかった
から、なんの心の準備もなくマンモを受けたんだけど
「はいー息を止めて!」って言われた時には
「こんなに胸を押しつぶされて、痛くてすでに息できてません!」
と心の中で叫んだ。

とこんなマンモとの出会いがあった。
この検査の結果、
「キストが胸にあって、大きくなっているので
それで痛みがあるのでしょう。水を抜きましょうね。」
と言われたんだけど、どういうことなのかさっぱりわからなかった。

「 キスト 」。日本語だと「のう胞」とか「水泡」と呼べるものなんだけど
そんなものが胸の中にある人の話なんて聞いたことがなかったから
そういうことがあるんだなと思ったのと
水を抜いてもらったら、背中の痛みがなくなったので安心した。

とこんなわけで30代半ばから、
1年に一度はマンモとエコグラフィを受けて
必要であれば水を抜くことを繰り返してたのだ。

「 キスト 」は、これができる女性もいれば、できない女性もいる。
抜いてもらった水は病理検査に出され、私の場合は良性だった。
それと、このキストが癌になるわけではない。と言われた。

それで
おととしツバメの王子の看病と結局亡くなってしまって…
その後、今のかかりつけのドクターに会いに行った時には
体調はよかったし、痛みもなかったので
ドクターは「痛みが出たらいらっしゃい」と言ってくれた。
私も少し病院から離れたかった。

それから
畑のことや、日本に度々行く事情があって
昨年の秋になって「さて自分の健康もちょっと点検しておかなくちゃ」
と、マンモのことでかかりつけドクターのところ、
ずっと歯の検査していないから歯科、
そろそろ老眼かなと思うから眼科、
とランデブーを入れていった。

かかり付けのドクターは
「あなたのキストは一生ものだからね。。。」
と痛みのない私がマンモの検査をする必要があるかな
といった口調だった。
けれど、どういうわけか私自身が
「一応定期検査で受けておきたいので処方箋をお願いします」
とお願いしたのだ。

それで~
その後のマンモとエコの検査
それに続く様々な検査で「乳がん」とはっきりしたわけだ。
他のランデブーは全てキャンセルしたんだった。

ここで思うことは
例年のように、ツバメの王子のことがあったとは言え
おととし、あるいは昨年早めに検査を受けていたら
ここまで癌が増えていなかったかもしれない。

ということと
ドクターは私の場合「キストは一生もの」と言って
その日は検査を重要視してなかったみたいだけど
私から「お願いします」と言っておいてよかったということ。
この時検査を受けていなかったら
もっと大変なことになっていただろう。

検査を受けるも受けないも
結局は自分が決めること。
昨年早いうちに受けてればという多少の後悔はあるけれど
それで見つかっていたら、
日本でどうしても済ませておきたいことにも手をつけられなかっただろうから
私にとっては
ほんとうにいい時期に見つかって、全てがうまくいったと言えるのね。。。これでも。

というわけで
「 検査 」の大事さと
「検査」を受けることは自分で決めなくちゃいけない
ということを改めて感じたことを伝えたかった
手術後7ヶ月目の今日であったのでした。

放射線治療の3分の1が終わった~ と 改めて~どういう経緯で~乳がんだとわかったのか~_c0124619_22335837.jpg


ご清聴、ありがとうございました。



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空気は冷たいけれど
お日さまが気持ちいい。

木々や木々の葉が揺れる音を聞いていたら
気持ちよくて
うとうとして
いつもの日曜日のマルシェに行くのをやめてしまった。

人や物を見るより
自然の音を聞いていたい、
あー、気持ちいい。
あー、心地よい。
by echalotes | 2009-09-13 19:56 | 我が家で静養