liberté,amitié,illimité


by echalotes
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帰って来た!

第一回目の抗がん剤投与を終えて、特別救急タクシー?!でツバメの王子が、家に戻ってきた。
りんご姫は、この特別救急タクシーで到着するツバメの王子を待つために、家で待機していた。
ここでは、退院のために家族のものが病院まで行かなくてもすむシステムになっている。

フランスでの抗がん剤投与のための入院は、日本に比べてかなり短いようだ。
今回のツバメの王子の場合は、2泊3日だった。
昨日は、副作用のせいか39度を越える熱が出ていたので、今日退院できるかどうか不明だったけど、今朝には熱が引いて家に戻ることができた。

「まずは、一杯だ!」
ふらふらしてるけど、いつもの調子なのでほっとした。

「疲れてる」を繰り返して、横になったり寝ていることが多いけど、「やっぱり家がいいね」。
りんご姫もすっかり忘れてたけど、ツバメの王子が言うように、病院の中は結構うるさいのだ。
いろんな患者さんに対応する看護婦さんや、医師の声や器具の音、シーツの交換や食事のために訪れる係りの人たち、病室のお隣さんとのおしゃべり…などなど、いろんなことで疲れるね。
家だと、ゆっくり静かに好きなように好きな場所で休める。

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りんご姫は、ツバメの王子に代わって、電話でいろんな対応をしたり、自宅療養には欠かせない手配をしたりで、てんてこ舞い!
買い物に行くのも、まるで東京の人ごみの中を駆け巡るような速さで、この田舎の町のお店をダーっと駆け巡る。
なんだか、今まで勉強してきたフランス語やフランスで生活した経験が、まるでこのためだったかのように思える毎日である。



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6年位前だったかな。
アリスのお母さんが危篤状態に陥った時、ほんの5羽の折り鶴を糸で繋げて病院へ持っていったことがあった。
そうしたら、その折り鶴のおかげなのか、危篤状態から脱して、90歳を越えてる彼女は今も元気にしている。
彼女は、私の折り鶴を部屋に飾って大事に持ち続けてくれている。

それ以来、何かにつけ折り鶴を折っては、お守りとしてみんなにあげてきた。

今回ツバメの王子には、時間のあるときに少しずつ折って、やっと18羽の「千羽鶴」を糸で繋げて、入院の日に病室に飾った。
18って、実は二人の年齢の差なんです。

それで、退院する時には大事に持って帰ってきてくれるのかな、と思ったら、
「大変だったよ。鶴を一羽ずつみんなにあげるのに、すごく時間がかかった。」
だって。

なんと、まわりの患者さんや看護婦さん、先生たちみんなに
わざわざ糸を切って、一羽ずつにして
「これは、いわゆるお守りでね。すごく効き目があってね…大事に持ってるといいよ。」
って説明しながら渡してきたそうな。


「ツバメの王子のために折ったのに…」
でも、ツバメの王子らしいやり方である。
また、少しずつ折っておこう。

何気ないお守りとしてあげる時は、きちんとした鶴の形にするけれど、病気の方のために折るときは、もちろん鶴の首を折らないでおく。
そんなことは、フランス人に説明しないときもあれば、するときもある。
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by echalotes | 2007-06-06 21:38 | ツバメの王子の最期の日々