不思議の国のプースちゃん「出会い?!再会?!は大興奮!そして大事件!」の巻き
2010年 09月 19日
カシューと元気よくお散歩に出かける。
ただ、ちょっと行く先がいつもと違うのだ。
カシューもりんご姫も大好きな駅へのお迎えだ。
「プースちゃん、まだかな~?」
「カシュー、そっちじゃなくて、こっち。
プースちゃんはパリの方向からやってくるのよ。
それと、プースちゃんはお母さんの大事なお友達だからね。
かっちゃんは・・・
そうだな、プースちゃんの姪っ子ってところかな。」
プースちゃんが到着すると、いつものようにカシューはお客様に大興奮だ。
「嬉しい、嬉しい!」って思いっきり吠えちゃうものね。
いくらいっても、静かにできないから
母さんも「Ça suffit!!サ スフィ!いいかげんにしなさい!」って叫ばなければならない。
プース Pousse ちゃんとは、このブログを通して知り合って
実際に会うのは初めてだけど
時期は違ってもフランスで長期間生活した経験があることや、
誕生月が同じだったり、足のサイズが同じだったり!
彼女は毎年のようにフランスに来ていたのに、
そしてりんご姫は毎年のように日本へ行っていたのに、
この2年はそれができなかったこと、
それから
場所は違っても自然がいっぱいの環境で育ったこと、
それから、それから
彼女の父上とりんご姫の母は、実は遠い昔、同じ小学校に通ってた!
なんて、いろいろ共通点があって
これが出会いなんだけど、まるで再会のようで、
カシューだけでなく、大人のマダム二人も大興奮であった。
あ~そうか、我々は大人のマダムなんだな~。
C'est une rencontre, mais c'est tout à fait comme des retrouvailles!
Fêtons nos retrouvailles!
出会い、再会?!を祝って「乾杯!」をしながらおしゃべりは続く続く。
開け放した窓から見える姫りんごの木が笑ってる。
場所を移動して
街中の城壁小道 Promenade des Remparts プロムナード・デ・ランパールにある
普段、りんご姫一人では行かないちょっと素敵なサロン・ド・テでも
フォンダン・オ・ショコラを半分こしながら
街も歩き回りたいのにおしゃべりが止まらない。
しかし、ユネスコの世界遺産にも指定されているこのカテドラルを
しっかり見てもらわなくちゃね。
おしゃべりしてると時間は実にあっという間に過ぎる。
そして、さて、これから夕食を食べようかね・・・というとき
この骨のせいで大事件が起こった!
母さんとプースちゃんが楽しそうに仲良くしているので嫉妬してるカシューは
いろんな作戦で、気を引こうと一生懸命だ。
ストレス発散でよく齧るこの骨を、落として音を立ててみたり
「遊んで~」「撫でて~」と飛びついてきたり・・・
と、そのうち急に静かになったので
どうしたことかぁ?!
と食卓の下のカシューを見れば
この骨がすっぽりとカシューの下あごにはまっている。
ように見えるだけか?
とよく見てみるものの、犬歯の向こう側にがっちり挟まって
舌もこの骨の穴の中挟み込まれているように見えるではないか!!!
「どうしよう?!」「獣医さんのところへ行く?」
「でも獣医さんのところで、どうにかなるかな???」
落ち着きを装ってはいたけれど
りんご姫はかなりパニック状態だった。
だって、せっかくプースちゃんが来てくれてゆっくりと時間を過ごしたいときに
「なんでこんなことが起こるの~」?でも、起こるんだな、タイミングよくね。
「とにかく獣医さんに連絡してみよう」
と、この夜の緊急事態当番の獣医さんの電話番号を調べ
電話してみる。
「プースちゃん、私の代わりにうまく説明してもらっていい?」
プースちゃんが上手にこの大事件の状況をドクターに説明してくれた。
そして「どうぞ来てください」という獣医さんの返事をもらったので
じゃあ、出かけようかと準備をして玄関へ向かおうとしたとき
カラ~ン
どういうふうに外れたのかわからないけれど
この骨がカシューの下あごから床に落ちた!
「え???」
「挟まってたわけじゃないの??」
「カシュー、今のは演技?」
獣医さんへは、問題が解決した旨を連絡して
それからは、大笑い!
おそらくカシューはかなりの演技派のコメディエンヌ!だ!!
こうしてこの日の夜は更けていった。
人生には実に不思議なことが起こるものだ。
私たち、不思議の国にいるのね、きっと。
La vie est très curieuse et merveilleuse.
☆カシューの涼しい秋のプチ日記☆
これはこの日の大事件の翌朝のカシューの日記です。
なーに?母さんたち、なんで昨日はあんなに騒いだの?
なんか大変なことがあったの?
ねえ、あの骨、どこやったの?返して!
「もうあの骨では遊ばせません!」
やだな~、大人って微妙ないたずら farce が理解できないんだもん。
つきあってられないな~。