祝・初カシューとの列車の旅
2009年 10月 27日
カシューを連れて帰ること!だった。
アンジェラと会った日、
カシューの切符を買うために街中にあるフランス国鉄のお店に
アンジェラとカシューと3人で行った。
フランスでは体重が6キロ以上の犬は人間の半額を払うと
列車に一緒に乗れる。
6キロ以下だったら、距離に関わらず5ユーロでいいんだけどね~。
無事、カシューの切符は買えた。
のだが、りんご姫がすでに切符を買ってある翌日の列車が
予定通りに走るのかどうかも尋ねた。
だって、ニュースで「国鉄のストライキで列車の数が制限される」と耳にしたんだもの。
ストライキ!
フランスではよくあることなんです。
特に最近のリストラや労働条件の変更などは
すぐにストライキ運動に発展するんです。
それで、国鉄の窓口のおばさんの答えは
「TGVのリヨン駅までは大丈夫だけど、その先は…
あなたの乗るはずの列車は動かないわ!」
やっぱり~。
「行きも列車の遅れでパリ経由になったんですけど。。。」
「この切符で、TGVでパリまで行ってパリ経由で帰ることはできるわよ」
と言われたけど
「列車の本数が少ないわけだから、ものすごい混雑ですよね。。。」
「席はないわね。車内の床か階段に座ることになるわね」
TGVは普段は必ず指定席なので座れるんだけど
ストライキがあると何でもありになっちゃうのだ。
「初めて犬と旅行する上に、がんの治療中なんですけど。。。」
「少し追加料金が必要になるけど、日付を変更することはできるわよ」
「あさっては大丈夫ですか。。。?」
「あさってなら、列車は通常通りに動くけど、日付変更なら変更手続きのために
行きに使った切符も必要になるけど」
「行きの切符?!家に置いてきました~」
席の確保が第一だから、日付を変更することにしたけど
行きの切符をアリス姉の家まで取りに帰らないといけない!
バスでも行けるんだけど、カシューはどうする?!
そのとき!持つべきものは「車の運転のできる」友達である!
アンジェラが仕事中のご主人に合流するために車で同じ方向に行くから
一緒に行こうと言ってくれた!!
戻ってくるときは、カシューを家に残して一人でバスに乗ればよい。
うさぎのカプシーヌは少し高いところに置いておけば
カシューもいたずらしないだろう。
こうして
アンジェラの助けを借りたりして
動き回って
切符の日付変更が無事できた。
前日に列車がないことがわかってよかった…
当日列車に乗ろうとして、その列車が来ないことがわかったとしたら…
パニックだったな…
そして、帰る当日。
朝から風と雨。
あの青い空はどこへ行った??
アリス姉が駅まで送ってくれて
アンジェラがお土産のはちみつを持ってきてくれて
「また、12月初めに会いましょう。元気でね~」
カシューと席に座る。
カシューは座席の下におとなしく座って
通路を通る人たちを観察してる。
リヨンまでは1時間半だから
大丈夫だろうな…
大丈夫!無事リヨンに着いて
小雨の中を少し散歩して
カシューは、ちゃんとおしっこをしてくれた。
それからのローカル線が約3時間半とちょっと長い。
丸くなってみたり
頭かくして尻隠さずになってみたり
停車駅では、窓の方を向いて「そろそろ着くのかな」と思ったり
でも、ローカル線のガタゴトがいい揺りかごになったのか
ほとんどりんご姫の足元でおとなしく寝ていてくれた。
乗客もほとんどいなかったので、興奮することもなかったね。
我が町の駅に近づいて
マレが見え始めると同時に
沈む夕日も見えてきた。
我が町はいいな~。
こうして
無事
初めての
カシューとの列車の旅は
終わったのだった。
りんご姫にとっても
カシューにとっても
なんだか自信がついた列車の旅だった。
まるで、小学生の姉妹が初めて列車の旅を終えたみたいにね。
だから。。。祝!なのだ。