なぜか…パリ経由…南仏行き!
2009年 10月 22日
だからね、
いつもね、
かならずね、
何かあるのよ。
まずは、
とりあえず
いちばんの目的、カシューと我が家に戻ることができたので
「ただいま~」
「我が家からの眺めはいいな~。我が町の空気はおいしいな~。」
と、開けた窓の外を眺めるカシュー。
そんなカシューが待っていてくれた南仏の駅に着くまでには
大きな回り道をしなくちゃいけなかったのよ!
ここは、どこ?
パリのオーステルリッツ駅。
寒くて、手袋をはめた。
南に下るはずなのに、なぜパリにいるの???
それはですね…
いつものように少し余裕を持って我が町の駅に行き、
「りんご姫が乗るはずのリヨン行きの列車は何番線に着くかな」と
列車の到着、発着時刻の掲示板を見ると…
その列車は30分遅れの予定!!
リヨン駅から南仏へ向かうTGV(テー・ジェー・ヴェー フランスの新幹線)への
乗り継ぎ時間は20分しかない!
リヨン駅に向かう間に30分の遅れを取り戻せるのか、
南仏へ向かうその次のTGVを待つことになるのか?!?!?!?
駅の窓口で聞いてみると…
「パリへ行って、パリから南仏行きのTGVに乗ってください」
と、すぐにその列車に乗るための新しい切符を印刷してくれるけど、
「え、南仏の駅には何時に着くことになるんですか~」って
繰り返すりんご姫の質問には答えてくれようともしない!
特に急ぐわけじゃないけど
迎えに来てくれるはずのカシューとアリス姉さんに連絡しなくちゃいかんのだよ~。
新しい切符を渡されて、すぐに発車するパリ方面への電車に乗り込む。
それもパリへの直行じゃなくてオルレアンで乗換えだ。
とりあえず、ゆっくり座れる席はあるし
追加料金をとられるわけじゃないのでいいとするか。
そして、パリに着き、手袋をはめて
到着したオーステルリッツ駅から
南仏へのTGVが発車するパリのリヨン駅へ向かう。
大きな時計台があるのがパリのリヨン駅。
リヨンの方へ向かうので「リヨン駅」。
セーヌ川を渡り
「パリは人が多いいな」
「人が多いところを避けたかったのにな」
「なんで、こんなところにいるんだろう」
「パリ経由で得したのか、損したのか…どうでもいいか」
「とにかく南仏に無事着けるといいね」
もっと時間があるならパリを散歩するってこともできるけど
寒いし、TGVの発車時刻に遅れちゃいけないし
パリのリヨン駅で約1時間待つ。
ほんとにもうすっかり「予定は未定」ってことに慣れちゃったから
こういう変更事項にも起こる気もないし、
ストレスも感じなくなっちゃったな。
日本だったら考えられないでしょうね。
伊豆あたりから、静岡に出て広島に行くはずが
静岡への列車がないので、いったん東京まで行ってください
というようなものかな…比べようがないけど。
そして
南仏の駅に着いたのはなんと23時55分!
真夜中にカシューとアリス、そして一緒に夕食を食べていた
ジャンとマリーも駅までりんご姫を迎えに来てくれた。
「なんで駅に来てるんだろう」というような顔をしていたカシューが
りんご姫に気がつくと
踊るわ、喜びの興奮のおしっこはするわ…
車の中ではりんご姫のひざの上からずっと動かなかった。
「やっと会えたね~」
翌日、りんご姫からのおみやげを嬉しそうに抱えるカシューは
相変わらずかわいくおてんばであった。
出だしからこんな珍道中。
無事旅行を終えられるのか。。。
りんご姫とカシューの珍・珍・珍道中は続く~
姫りんご~、カシューと一緒に帰ってきたよ。
りんごの実がずいぶん赤くなったね。
4ヶ月ぶりに「カシューの散歩公園」をカシューと散歩する。
いつもの景色も嬉しくて、きれいに見える。
巨大なりんご姫とカシューの影も一緒だね。
いつもやっているいつものことを、いつもどおりできることが
とっても幸せね。
散歩の戦利品も、これから毎日拾えるね。