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by echalotes
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マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>

例えば
これは下のマレの小さな流れの写真だけど

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_273958.jpg


流れの⊥字の左下の部分は雑草に覆われて流れが見えなくなってる。

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_192055100.jpg


ここも右下の流れには雑草が生え、水面が見えない。


きちんと手入れをしている流れは

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_19213665.jpg


こんなふうに

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_19225086.jpg


水がちゃんと見える!



雑草の問題は、水質などマレの環境にとって
かなり重大な問題なのだ。

マレがどんなところか、
我が市のサイトの写真で少しははっきりわかってもらえるかしら。

スライドショー(diaporama)の航空写真を見ると
島状の土地といっているのがわかってもらえるはず!

うまくサイトが開けて、写真を見ることができましたか?
英語でも見られるので英語で見たい方は
ENVIRONMENT から Marshes へ
そしてスライドショーへと行けます。


大きな川以外のマレの島の間の水の流れは
田んぼの水路のようなもので
多少水の流れがあるところもあるし
袋小路になっている水路にはもちろん流れはないし、
川自体の流れがとっても緩やかだし
雑草にはもってこいの水の状態なのだ。

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_220364.jpg


手前、右から左へ川が流れている。
向かいは、水路。
でも、水の流れは見えませんね。



マレの流れを埋めてしまうようなこの雑草をスーパー雑草呼んでいいのかどうか
わからないけど、
生態系を変えてしまうことでは
スーパー雑草と言えるんじゃないかな。

「スーパー雑草」という呼び名は、
9月7日のNHKテレビの「クローズアップ現代」で初めて耳にした。
宮城県の田んぼに急速に増えているオモダカなどについて紹介されていた。
このオモダカのせいで、お米の収穫にも影響が出ているそうだ。


さて、これがマレのスーパー雑草御三家。

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_2343828.jpg


写真の左の黄色い花をつけているのが
10月10日にマレのみんなで引っこ抜いた
JUSSIE ジュシー
学名は Ludwigia grandiflora と Ludwigia peploides。

ジュシーは南米から入ってきたのだけど
2000年にマレで見られるようになったということだ。
りんご姫がここで暮らすようになった2005年には
みんなジュシーの話をしていたものな。

あ、2005年からマレの人たちで定期的に
このジュシーを引き抜く作業をしているって書いてある。
ツバメの王子と一緒に引き抜き作業に参加したこともあったけど
まさしく、ジュシーのためにりんご姫はここにやってきたようなものだ!

このジュシーのスーパー雑草なところは、
根っこがなくてもどんどん増えちゃうので一部を刈っても意味がないし、
繁殖のスピードが速く、夏には2週間で2倍に増えちゃうのだ!
そして冬の間、根っこは凍らないので、春になるとまた表れるのだ。
だから、どうしても「根っこから引き抜く」ことがポイントになる。

引き抜いたジュシーは、ごみとして捨てたら大変!
捨てられた先でまた繁殖しちゃう。
少しの水、あるいは湿った土と光でどんどん繁殖しちゃうからね。

引っこ抜いたジュシーは、干からびさせて燃やすか
土の中に埋めてしまう。
といっても、ほんの少しの葉っぱが川を流れていったり
誰かの「渡し」にくっついて移動して、さらに繁殖しているようなので
いたちごっこになっているともいえる。

結局、定期的に、特に5月から10月の間に
何度も引き抜く作業が必要になるのだ。
広がらない前に、少しずつ抜いていけばいいのだけど
それができない場合は、療養のために焼く10ヶ月間マレの手入れができなかった
りんご姫の島の周りのようにこのジュシーがジャングルのように繁殖してしまうのだ。




写真の右上はブラジルからやってきた
MYRIOPHYLLE ミリオフィル

これも2000年にマレに見られるようになったらしい。
ただ、10日の作業の日もみんなで話していたけど
このミリオフィルは以前に比べ、現在は見かける場所が限られてきているようだ。




そして、最も歴史の古いスーパー雑草はなんと日本からやってきているのだ。

RENOUEE DU JAPON ルヌエ ド ジャポン
学名は Reynoutria japonica、Reynoutria sachalinensis。
日本語では、 イタドリ

高さ3メートルまで伸び、河岸に特に繁殖する。

この説明には1825年にフランスで見られるようになったそうな。

なんで、こんなにはっきりとした年がわかるのだろうと思ったら
なんとこのイタドリを日本からヨーロッパに持ち込んだのは、
ドイツ人の医師シーボルトなのだ。

なんて歴史的な雑草なんだ!

シーボルトが長崎からイタドリを観葉植物として
持ち帰ったのだった!

でも・・・イタドリなら食べられるのかしら???


植物の海外からの旅がスーパー雑草を生んじゃったのね。

1度では、いろんなマレの環境について話しきれないので…
今日はマレのスーパー雑草の紹介だけにして
また時々、マレの環境問題に触れることにしよっと。

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_2185447.jpg










マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_17544276.jpg


お向かいの煙突に煙が上ってる!

平均気温より低い予想気温の今日は
寒い日になるらしい!
日本ではお歳暮商戦が始まったとのことだし
もうクリスマスまで約2ヶ月だといい始めている人たちもいる…
けれど、今の季節を楽しもうよ。

目が覚めるようなきりっとした空気に誘われて
散歩だ!

マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_216294.jpg


マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_2172443.jpg


マレのスーパー雑草 <マレの環境問題①>_c0124619_218392.jpg


こちらもコスモス、咲いてます。
by echalotes | 2009-10-13 23:40 | マレ・菜園