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by echalotes
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フランス病院観察日記

いやー、人生、ほんとうに体験してみないとわからにことがいっぱいありますね。

まさか、フランスでがん治療をするとは…
考えられないことではなかったけれど、ずいぶん早くにこういう事態がやってきてしまったものだなー、
と思いながら、
こういう予定じゃなかったのに…
「おや、私が病室のベットの上にいるよ~」と変だなと思った瞬間から、
そんなつもりじゃなかったのに…
病院での出来事観察がおもしろくなってしまったのでありました。

ツバメの王子の病気や、友人のお見舞いなどで
病院でベットの横に立っていたり、座っていたり、付き添いで一泊したこともあるけれど
いざ自分がベットの上の人となると
とってもおかしな感じです。

病室の白い天井
右手の窓から見える開かれた風景
窓の下の中にはにはオリーブの木々
手入れがしやすいように敷き詰められた石たち。

右上の壁のテレビ
左の入り口の脇にある戸棚
入り口の右手には
広めのシャワールーム
洗面台にお手洗い、段差が小さいシャワーコーナー。
必要最小限のシンプルで行き届いたシステムだ。
日本のようにお手洗いに行くのに廊下に出ていく必要がないから安心だな。

壁の一部やドアは、淡い黄色に塗られて
気分よく過ごせる小さなアパートのような感じ。

うーん、ベッドはなかなか寝心地がいいな。
でも、病院のベッドってこんなに幅の狭いベットだったっけ…
どうも、夜中になると汗かくな…と思ったら
そうだ、防水加工の効いたマットレスだから保温性がいいのね。
それに、病院が「暖かい場所だ」ってこと忘れてて、寒いといけないから厚手のパジャマを持ってかなきゃって思って薄手のパジャマ持ってこなかったのよね。
シーツも毎日換えてくれるし、アパートというよりはホテルの一室に近いですね。

大きな手術だし、どんな具合になるかわからないから用心のために個室をお願いしたけど
フランスの病院では、日本のように6人部屋のようなことは、現在ではあり得ないよう。

食事は、手術前後は、当然いわゆる「病人食」でパスタとハム、ポータージュ…
味がなくておいしくないけど、とりあえず食べておかないとね。

そういえば、ツバメの王子が“大階段落ち”で怪我して入院したときに
同じような病人食を食べて
「うちの犬だってもう少しましなものを食べている!」って怒ってたことがあったな。
当時飼っていたプードルの食事は一日一回だったけど、パスタと牛肉ハンバーグ半分をはさみで切ってあげていたからね。

食事の内容には贅沢を言わないことにして…
だって、朝食には
「飲み物は、何にしますか?コーヒー?紅茶?」って聞かれて
「カフェオレお願いします~」
「はい、Okよ。」ってな具合だし、
ミニバゲットにおいしいバターとあまりおいしくないジャムつき。
ジュースもりんごやオレンジなど選べるし
日曜日は特別にクロワッサンなのであった。

それにおやつも出るし
夕食後には
「ハーブティーはいりますか?」
って回ってきてくれるのよ。

すごいわよね、贅沢よね。

こんな具合にほぼ大喜びの快適な病院生活だけど
ちょっと困ったなと思ったのは
トイレットペーパーの薄さです。
ここまではサービスが行き届かないのね。
昔、ちり紙交換でもらっていたちり紙のほうが質がよかったな
って思ったくらい。

そこで「アリース!お願いだから家からトイレットペーパー持ってきて頂戴ね!」
ちなみにアリスは“高級品”がお好きで、
彼女の家のトイレットペーパーは3枚重ね。
「ふー、おしりに優しいー」と思ったのは病院での話で
家に戻ってからは、この3枚重ねは厚すぎなのね。

それで「アリス!私はおしりにお肉がいっぱいありすぎるみたいで
3枚重ねは私のおしりにはあわないのよ。」
って、私にぴったりの2枚重ねのトイレットペーパーを買ってきてもらうことにした。
アリス姉さん、最初は私のこの話に大笑いしてたけど
私が姉さん宅を離れる頃には、彼女も2枚重ねを使うようになっていたのだ。

だいたいふつうはみんな2枚重ねを好むと思うんだけどね。
それこそ、おしりにお肉が少なくなったお年よりにはきっと3枚重ねがぴったりだと思うんだけど…
病院の話からずれましたが、この件は非常に重要なことなので
どうしても書かずにはおられませんでした。

病院関係者の方々、ぜひ2枚重ねをお願いいたします!
でも、アリスによれば、あまりよい質のトイレットペーパーをおいておくと
病院から盗む人もいるからね…とのこと。
善良な病人のために、みなさんトイレットペーパーの質がよくなっても盗まないでね~。

さて、話を元に戻して
私がいた個室は面会時間もテレビを見る時間も自由。
一応「病院内は携帯使用禁止」にはなっているけれど
実際には「携帯も使えますよ」と言われて、外との連絡は形態で自由にできた。
さすが自由の国フランスの病院である。

ちなみに病院の正面玄関を入った右手には
明るいカフェテリアがあって
軽食も取れるし、お見舞いに来てくれた友人とも
一般のカフェにいるような気分で話ができる。

さらにちなみに
このカフェテリアではワインの小瓶も食事と一緒なら買えるのである。
さすがワインの国フランスの病院である。

反対の左手には小さな美容室があって
私はここで、私のかつら「ウェンディ」を買ったのである。
かつらがうまくかぶれるように、髪の毛もカットしてくれるのである。
さすがケアの国フランスの病院である。

といっても
すべての病院がこんな具合であるとはかぎらないらしーい。

と、私にとってはほぼブラボーな手術のための入院であった。

次回は、手術当日について。お楽しみに。

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「ちっとも楽しい話じゃないよ!」
「カシュー、なんか言った?一人で楽しんでるだけなんだからほっておいてよね。」
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by echalotes | 2009-04-02 22:02 | cancer du sein 治療